2024年のパテックフィリップの値上げはどのくらいですか

モデルごとに価格動向が大きく異なる1年となっています。以下に、詳細や市場への影響などをまとめました。

◆2024年の公式価格改定
・2月の価格改定
– 全モデルが平均 5～8%の値上げ。
– 特にスポーツモデル（ノーチラス、アクアノート）の値上げ幅が大きい。

・4月の価格改定
– ノーチラス・アクアノートは10%近く値上げ。
– コンプリケーション系（コンプリケーション、グランドコンプリケーション）も 5～7%程度 値上げ。
– クラシック系（カラトラバ、ゴンドーロ）は比較的緩やかな上昇（約3～5%）。

・9月の価格改定
– 一部リファレンスで追加値上げ。
– 特に ゴールドやプラチナ仕様のモデルは10%超の値上げ。
– カラトラバなどのエントリーモデルは価格維持傾向。

◆2024年の買取相場の変動分析（全モデル）
独自調べのデータを基に、2024年の買取相場の推移と特徴を分析しました。
※データはチャートでもご確認いただけます。
▶︎パテック フィリップ人気モデル「買取相場チャート」◀︎

(1) ノーチラス
2024年1月: 7,053,194円 → 12月: 7,578,189円（約7.4%上昇）
値上げ後は 8,000,000円台を維持 し、11月以降若干の上昇。
➡ スポーツモデルの値上げが市場価格に影響し、比較的安定した推移を見せている。

(2) カラトラバ
2024年3月: 5,120,000円 → 12月: 4,544,000円（約11.3%下落）
値上げ直後は 5,100,000円台 を維持したが、その後需要減で下落。
➡ クラシック系モデルは値上げの影響が少なく、むしろ市場では価格が下落傾向。

(3) アクアノート
2024年1月: 6,132,500円 → 12月: 5,246,000円（約14.4%下落）
値上げ後も相場は維持されていたが、11月以降供給増加で下落。
➡ 市場ではノーチラスに比べて価格が伸び悩み、値上げの影響が小さかった。

(4) コンプリケーション
2024年3月: 6,772,191円 → 12月: 6,466,515円（約4.5%下落）
値上げ後は 6,800,000円前後を維持 したが、秋以降に下落傾向。
➡ 価格改定後も市場価格は安定していたが、後半にかけて調整局面に入る。

(5) グランドコンプリケーション
2024年3月: 7,766,096円 → 12月: 14,065,001円（約81%上昇）
値上げ後の10月から 15,000,000円超え となり急騰。
➡ 複雑機構モデルは市場評価が高く、値上げとともに買取相場も急上昇。

(6) ゴンドーロ
2024年3月: 2,272,626円 → 12月: 2,417,880円（約6.4%上昇）
値上げ後 2,360,000円前後を維持 し、10月以降やや調整。
➡ エントリークラスのモデルは値上げが相場に大きく影響せず、比較的安定。

(7) Twenty-4
2024年3月: 2,438,524円 → 12月: 2,389,058円（約2.0%下落）
値上げ後の相場変動は少なく、大きな価格調整なし。
➡ 値上げの影響をあまり受けず、ほぼ横ばいで推移。

(8) ゴールデンエリプス
2024年3月: 1,474,738円 → 12月: 1,628,581円（約10.4%上昇）
9月以降、価格が 1,600,000円台を維持。
➡ エントリークラスながらも、高級ラインとしての需要が増加し価格が上昇。

◆まとめ
・スポーツモデル（ノーチラス・アクアノート）
ノーチラスは 7%上昇 し安定したが、アクアノートは 14%下落 し伸び悩み。

・クラシックモデル（カラトラバ・ゴンドーロ）
値上げの影響が少なく、むしろ市場で価格が下落傾向（カラトラバは約11%下落）。

・複雑機構モデル（コンプリケーション・グランドコンプリケーション）
グランドコンプリケーションは81%上昇で市場価格が急騰。
コンプリケーションは秋以降にやや下落。

➡ 値上げが市場価格上昇に直結するモデルと、むしろ価格が下がるモデルが明確に分かれた年となった。

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