ロレックスの正規オーバーホールを受けると、「国際サービスギャランティー」と呼ばれる2年間の修理保証が付与されます。
この保証は、メーカー基準のメンテナンスが施された証明であり、保証期間内であれば不具合が生じた場合に無償で修理対応を受けることが可能です。
一方、非正規店でのオーバーホールには、この正規保証が適用されません。
✔ 保証対象は、オーバーホール時に調整・交換したムーブメント部品や精度不良など
✔ 外的要因(落下・水没・磁気帯びなど)による故障は保証対象外
✔ 非正規店では正規の保証が適用されず、店舗独自の短期保証(3ヶ月~1年)が一般的
✔ 非正規店で修理した履歴があると、正規メンテナンスを断られる可能性がある
◆ ロレックスの正規オーバーホール後の保証内容
ロレックス正規サービスセンター(日本ロレックスなど)でオーバーホールを受けると、以下の保証が付帯します。
✔ 保証期間:2年間
✔ 対象範囲:オーバーホールで交換・調整したムーブメント部品や精度
✔ 保証適用条件:メーカー基準に沿った通常使用での不具合
この保証により、オーバーホール後2年間は、時計のムーブメントに不具合が発生した場合、無償で修理対応を受けることができます。
◆ 保証が適用されるケース
ロレックスのオーバーホール後の保証は、以下のような不具合に対して適用されます。
✔ ムーブメントの動作異常(遅れ・進み・止まりなど)
✔ ゼンマイや歯車の異常による動作不良
✔ オーバーホール時に交換した部品の不具合
ただし、保証が適用されるのは「メーカー基準の通常使用による不具合」のみとなります。
◆ 保証が適用されないケース
ロレックスのオーバーホール後の保証で、以下のケースは適用外となります。
✖ 落下や衝撃による故障
✖ 水没や防水性能の低下によるムーブメントの損傷(リューズの閉め忘れなど)
✖ 磁気帯びや外部環境による影響(強い磁場での使用など)
✖ 正規外の修理や改造を行った場合
特に、リューズの閉め忘れによる水没や、強い磁気環境での使用による精度不良は保証対象外となるため、使用時の管理が重要です。
◆ 非正規店のオーバーホールでは保証内容が異なる
ロレックスの正規オーバーホールを受けた場合は、2年間の保証が付与されますが、非正規店でオーバーホールを行った場合この保証は適用されません。
非正規店では、店舗独自の保証が設定されている場合もありますが、多くは3ヶ月~1年程度の短期間となり、保証範囲も店舗ごとに異なります。
また、非正規店で交換した部品が原因で不具合が生じた場合、ロレックス正規サービスでの修理を断られる可能性があるため、注意が必要です。
以上のように、ロレックスの正規オーバーホールは費用がかかりますが、メーカー基準の修理が2年間保証されますので、資産価値を維持するためにも正規メンテナンスの利用がおすすめです。ぜひ下記記事も参考にされてください。
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