オーデマ ピゲのオーバーホールを検討する際、「正規メンテナンス」と「非正規メンテナンス(専門業者)」のどちらを選ぶかが重要なポイントになります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、用途に応じて適切な選択をしましょう。
◆正規メンテナンスと非正規メンテナンス比較表
項目 | 正規メンテナンス | 非正規メンテナンス |
---|---|---|
信頼性 | 高い(メーカー保証付き) | 業者による |
費用 | 高め(7〜30万円) | 比較的安価(4〜15万円) |
納期 | 6〜8週間(スイス送りは半年以上) | 2〜6週間 |
純正部品の使用 | あり(すべて純正) | 業者によって異なる |
防水テスト | 専用機器を使用 | 実施しない業者もある |
資産価値 | 維持しやすい | 非正規履歴があると査定額が下がる可能性 |
保証 | 2年間の正規保証 | 業者による(短いことが多い) |
それぞれのメリット・デメリットをよく比べ、用途・予算に合った方法を選びましょう。
・費用を抑えたい場合 → 信頼できる非正規業者も選択肢
・複雑機構モデル(クロノグラフ、パーペチュアルカレンダーなど) → 正規メンテナンスが安心
さらに、正規メンテナンスと非正規メンテナンスの詳細を見ながら比べていきましょう。
①正規メンテナンス(メーカー公式サービス)
・純正部品の使用:メーカーが承認したオリジナルパーツを使用
・ムーブメントの精密調整:スイス本社の厳格な基準で調整
・防水性能の復元:専用機器を使用し、防水テストを実施
・資産価値の維持:メンテナンス履歴が残り、買取価格が高くなる可能性
・保証付き(2年間):オーバーホール後の動作保証
正規メンテナンスでは、オーデマ ピゲのスイス本社基準に基づいた修理が行われ、時計の性能を最大限に維持することができます。 また、修理履歴が公式に記録されるため、将来的な売却時の査定にもプラスに働くことが多いです。
・費用の目安
– クォーツ:約7万5千円(500CHF)
– 自動巻き:約12万7千円(850CHF)
– クロノグラフ:約24万円(1,600CHF)
– パーペチュアルカレンダー:約31万5千円(2,100CHF)
※モデルによって料金が変動します。
②非正規メンテナンス(専門業者)
・コストを抑えられる:正規メンテナンスの半額程度の場合も
・納期が短い:2〜6週間で完了することが多い
・修理業者によっては対応不可のモデルもある
非正規の修理専門業者では、正規店よりも低コストでオーバーホールが可能な場合があります。特に「正規メンテナンスよりも費用を抑えたい」「修理を早く終わらせたい」という方には選択肢の一つとなります。
・費用の目安:
– クォーツ:約4〜7万円
– 自動巻き:約6〜10万円
– クロノグラフ:約10〜20万円
③非正規メンテナンスを選ぶ際の注意点
非正規メンテナンスはコスト面でのメリットがありますが、以下のリスクも考慮する必要があります。
- 資産価値の低下
オーデマ ピゲは、非正規メンテナンス歴があると、将来的な正規メンテナンスを拒否される可能性があります。買取時に査定額が下がるケースもあるため、将来的に売却を考えている場合は正規メンテナンスがおすすめです。 - 互換部品の使用リスク
非正規業者では純正部品が入手できないことがあり、互換部品を使う場合があります。これにより時計の精度や耐久性が損なわれることがあります。 - 技術力の差
オーデマ ピゲのムーブメントは非常に精密な構造を持っているため、専門知識と高度な技術が必要です。非正規業者では対応できないモデルもあるため、事前に確認が必要です。
オーデマ ピゲの時計は、定期的なメンテナンスによって長期間にわたって高い精度と耐久性を保つことができます。特にクロノグラフやパーペチュアルカレンダーなどの複雑機構モデルは、正規メンテナンスを受けることで資産価値を維持しやすくなります。
ご自身の目的などを鑑みて、正規メンテナンスと非正規メンテナンスのどちらを選ぶか検討しましょう。ぜひ下記記事も参考にされてください。
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