パテックフィリップのオーバーホールを正規サービス以外で受ける場合、以下のようなデメリットがあります。
① 正規メンテナンス履歴が残らず、資産価値が下がる
② 非純正部品の使用による品質低下のリスク
③ 防水性能の低下や修理品質のばらつき
④ 正規サービスの保証が受けられなくなる
⑤ 一部のモデルは非正規業者では対応不可
では、それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。
① 正規メンテナンス履歴が残らず、資産価値が下がる
・パテックフィリップの時計は、正規のメンテナンス履歴があると買取価格が維持されやすい
・非正規業者でオーバーホールを行うと、メーカー保証が継続されず、再販時の評価が下がる可能性がある
・特に永久カレンダーやミニッツリピーターなどの複雑機構モデルは、正規メンテナンス履歴がないと買取不可になることも
② 非純正部品の使用による品質低下のリスク
・正規オーバーホールでは、パテックフィリップが厳選した純正部品のみを使用
・非正規業者では、互換品やリサイクル部品を使用する可能性があり、精度や耐久性に影響
・一部のモデルでは、純正部品以外を使うとメーカーでの再修理が受けられなくなる
③ 防水性能の低下や修理品質のばらつき
・正規メンテナンスでは、専用機器を使用した防水テストや精度チェックを実施
・非正規業者では、防水パッキンやシールの交換が不十分で、湿気や水分の侵入リスクが高まる
・時計の耐久性を損なう可能性があるため、特にダイバーズウォッチや防水モデルでは正規オーバーホールが推奨される
④ 正規サービスの保証が受けられなくなる
・パテックフィリップの正規オーバーホールを受けると、2年間の修理保証が付与される
・非正規でのオーバーホール後に故障が発生しても、メーカーの保証対象外となる可能性が高い
・将来的にメーカーで修理を依頼する場合、過去の非正規修理歴によって修理を拒否されるケースも
⑤ 一部のモデルは非正規業者では対応不可
・トゥールビヨン、ミニッツリピーター、永久カレンダーなどのコンプリケーションモデルは、専門的な技術が必要で非正規業者では対応できない
・正規メンテナンスでなければ、ムーブメントの精度や耐久性を保つのが難しくなる
・部品供給が限られているモデルは、正規店でしか適切なメンテナンスができない
◆パテックフィリップの時計を長く維持するなら正規オーバーホールがおすすめ
パテックフィリップの時計は資産価値が高く、長期的なメンテナンスが大切です。
非正規オーバーホールでは、買取価格の低下・品質のばらつき・修理保証の無効化などのリスクがあるため、正規メンテナンスを受けることをおすすめします。ぜひ下記記事も参考にされてください。
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