リシャールミルのオーバーホールには、通常3か月以上の期間がかかります。
また、時計のモデルや状態によっては、半年以上必要となるケースもあります。
◆モデル別のオーバーホール期間の目安
モデルタイプ | オーバーホール期間 |
---|---|
スタンダードモデル(3針・クロノグラフ) | 約3~4か月 |
トゥールビヨン搭載モデル | 4~6か月以上 |
限定モデル・特注仕様 | 6か月以上(ケースによっては1年以上) |
◆オーバーホール期間が長くなる理由
① 特殊素材・特殊構造のため、作業工程が多い
カーボンTPTやセラミック、ハニカム構造などの素材を使用しているため、ケースの分解・組み立てに専門技術が必要。
② 部品の調達に時間がかかる
ムーブメントの部品は専用設計されており、交換が必要な場合はスイス本社から取り寄せることが多い。
③ 精度チェック・品質管理に時間を要する
オーバーホール後は、防水性・耐衝撃性・精度を厳密にテストし、メーカー基準を満たすことを確認。
④ 複雑機構の調整が必要
トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダー搭載モデルでは、細かい調整と試験を繰り返すため、より長い時間がかかる。
リシャールミルのオーバーホールは他のブランドと比べても長期間を要するため、修理のタイミングには注意が必要です。使用頻度や状態を考慮し、1年以上前からメンテナンス計画を立てることで急な故障やトラブルを防いでいきましょう。下記の関連記事を参考にしてみてください。
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