オーデマ ピゲは2024年に2回の価格改定を実施しました。
1月には全モデルで5~10%の値上げが行われ、8月には原材料費や為替変動の影響を受け、一部商品の追加値上げが行われました。これらの価格改定の背景には、原材料費や人件費の高騰、地政学的リスク、為替の変動などが影響しています。また、買取相場にも変化が見られ、モデルごとに異なる動きを示しています。
・ロイヤル オーク:5~8%の値上げ
・ロイヤル オーク オフショア:6~9%の値上げ
・コード 11.59:5~7%の値上げ
・ミレネリー:7~10%の値上げ
・ジュール オーデマ:6~9%の値上げ②8月1日:原材料の高騰や円安の影響により、一部商品の追加値上げが実施されました。
◆値上げの背景
これらの値上げの背景には、以下の要因が考えられます。
1. 原材料費の高騰:近年、金やステンレス鋼板などの貴金属価格が上昇しており、これが製造コストの増加につながっています。
2. 人件費の上昇:熟練工による手作業が多い高級時計の製造では、人件費の上昇が直接的なコスト増加要因となります。
3. 地政学的リスク:新型コロナウイルスの影響やロシア・ウクライナ危機などの地政学的リスクが供給チェーンに影響を及ぼし、結果として製造コストの上昇を招いています。
4. 為替レートの変動:円安の進行により、輸入コストが増加し、価格改定の一因となりました。
◆モデル別の価格推移
以下に、主要モデルの2024年の平均買取相場の推移を示します。
・ロイヤルオーク
2024年1月: 約7,380,000円 → 2024年12月: 約6,309,000円(-14.5%)
➡ 2024年4月には8,000,000円超えを記録したが、9月以降は大幅に下落。需要減や投機的な動きの沈静化が影響したと考えられる。
・ロイヤルオーク オフショア
2024年1月: 約3,200,000円 → 2024年12月: 約3,807,082円(+18.9%)
➡ 年初から徐々に上昇し、安定した推移を見せた。オフショア特有の大型ケースデザインが再評価され、市場での需要が増加した可能性がある。
・オフショア クロノグラフ
2024年3月: 約3,775,001円 → 2024年12月: 約3,734,350円(-1.1%)
➡ 1年を通じてほぼ横ばいの推移。スポーツクロノグラフの人気は維持されているが、新型モデルの発表や供給量の変動が価格の伸びを抑えた可能性がある。
・ジュール オーデマ
2024年3月: 約1,148,900円 → 2024年12月: 約1,157,991円(+0.8%)
➡ 市場価格の変動が小さく、安定した需要があるモデル。クラシックなドレスウォッチとしての価値が一定の支持を受けていると考えられる。
・ミレネリー
2024年2月: 約678,000円 → 2024年12月: 約2,465,000円(+263.6%)
➡ 2024年の大きな価格上昇モデルの一つ。供給の減少や希少価値の向上、または一部の限定モデルの人気が相場を押し上げた可能性が高い。
・CODE 11.59
2024年3月: 約3,490,000円 → 2024年12月: 約3,339,400円(-4.3%)
➡ 市場での評価がやや低く、価格がじわじわと下落。オーデマピゲの中では新しいコレクションだが、ロイヤルオーク系に比べると認知度や需要が限定的と考えられる。
・リマスター
2024年3月: 約3,340,000円 → 2024年12月: 約3,552,489円(+6.4%)
➡ 価格は緩やかに上昇。限定モデルやクラシックなデザインが市場で評価され、コレクター需要が高まった可能性がある。
▶︎オーデマ ピゲ人気モデル「買取相場チャート」◀︎
・最低価格保証や実績情報もあわせて掲載しております。
▶︎オーデマ ピゲの「最低買取保証・買取実績一覧」◀︎